
栄養、健康、サステナブルな暮らしの分野で事業展開するグローバル・サイエンス企業である アビエント は、化学 業界のグローバルリーダーである SABIC と、リサイクル樹脂による Dyneema® (ダイニーマ® )開発に向け、協業するこ とを発表しました。CirculariTeam®参加企業との協業によるパイロット事業を通して、原料として混合プラスチック廃 棄物を使⽤する Dyneema®の製造と⽤途(マスバランス⽅式)を実証することを⽬指します。これは、超⾼分⼦量ポリ エチレン(UHMwPE)廃棄物から作られた Dyneema®を実⽤化することにより、資源循環の完結を実現するうえで重 要なマイルストーンです。また今回の協業により、アビエント と SABIC の両社は、循環型経済実現に向けた材料分野か らの取り組みを加速していくことを⽬指します。
アビエント は、CirculariTeam®の参加企業とともに、パイロットプロジェクトとして、セーリングロープや海洋トロール網に SABIC の認証済み再⽣エチレンを使⽤し、リサイクル樹脂による Dyneema®(ダイニーマ®)を⽣産します。 TRUCIRCLE™ポートフォリオの再⽣エチレンは、原料として混合プラスチック廃棄物を使⽤(マスバランスアプローチ)し ています。これにより、貴重なプラスチックが廃棄物になるのを防ぎ、焼却する場合と⽐較して、CO2 排出量削減や、化 ⽯資源の保護にも貢献します。これらのパイロットプロジェクトは、HMPE(⾼弾性ポリエチレン)の製造後の残留資源 や消費後の廃棄物から Dyneema®(ダイニーマ®)を⽣産し、完全なリサイクルを実現するという⽬標において、重要な 節⽬となる⼀歩です。
アビエント プロテクティブマテリアルズのプレジデント、Jan-Lodewijk Lindemulder は次のように述べています。「今回の協業 は、完全に再⽣可能な Dyneema®(ダイニーマ®)を提供するという⽬標に向けた重要な節⽬となるものです。バリュー チェーン全体のパートナーと協⼒することによって、世界最強の繊維、Dyneema®(ダイニーマ®)の環境負荷を⼤幅に 低減することができ、製品ライフサイクル全体にわたって廃棄物を削減すること、そして、最終的には廃棄物をゼロにする ⽅法を探求し続けます。」
SABIC のサーキュラーエコノミーリーダー、Mark Vester は、次のように述べています。「SABIC では、コラボレーションとイノ ベーションにより、全てのステークホルダーのニーズに応えるソリューションを推進・開発できると確信しています。これは Dyneema®(ダイニーマ®)のリサイクルによる循環を完成するための、重要なステップの⼀つです。TRUCIRCLE™ソリュー ションを通じ、より⼀層サステナブルなバリューチェーンと経済の実現に向けて、あらゆる努⼒を続けていきます。」
Marlow Ropes のマネージングディレクター、Jon Mitchell は次のように述べています。「リサイクルベースの Dyneema® (ダイニーマ®)を当社製品に取り⼊れ、材料の循環の実現可能性を実証した最初のメーカーであることを誇りに思って います。アビエント や SABIC といった、マテリアルサイエンスのパイオニア企業と連携することで、機能性に優れるだけでなく、環 境負荷の少ない製品づくりにも取り組んでいます。私たちの製品は、⾮常に誇りに思っているパートナーである 11th Hour Racing Team をはじめとする海外のプロフェッショナルセーリングチームによって試⾏され、試験されています。彼らと サステナブルなソリューションを求めるためのイノベーティブなアプローチを共有しており、これまでと同じ⼿法のビジネスは、 ⼀つもありません。」
Klaus Walther, Gleistein のマネージングディレクターは次のように述べています。「アビエント と SABIC が今回、⾮常にユニ ークな製品を提供するためにサイエンスの限界に挑んだことを祝福したいと思います。私たちは、典型的な家庭⽤プラス チック廃棄物から、我々のロープが製造できだことを誇りに思います。これは、循環型を⽬指す上で、重要なステップです。 これにより、私たちのお客様である Maritiem BV 社は、循環型経済に貢献しながら、ハイテク漁具を開発するこが可能 になります。このような企業の社会的責任へのコミットメントを明⽰している Cornelis Vrolijk Fishing Company 社にも 期待しています。
繊維 (写真: アビエント Protective Materials: アビエントPMPR009)