栄養、健康、持続可能な暮らしの分野のサイエンスベースのグローバル企業、アビエントは本日、PORTER Freestyleシリーズの新しいラグジュアリーバックにダイニーマ®ボンデッドレザーが使用されることを発表しました。この素材は、ECCO Leather社とアビエントプロテクティブマテリアルズの共同取り組みで誕生したもので、市場で最も薄いながら最も強度の高いレザーになります。 

日本の老舗バッグメーカーである吉田カバンは本日より、レザーの魅力と高級感を兼ね備えた紙のような薄さのこの素材を、7月29日に発売されるPORTER Freestyleライン85周年記念モデルに採用いたします。通常、この薄さの革は弱いと考えられています。少しの圧力で破れ、型崩れが起こりやすいと認識されているのです。

2004年に初めて発売されたFreestyleシリーズには、独自開発のレザー調の素材が採用されていました。吉田カバンの創業85周年を記念して、アビエントプロテクティブマテリアルズは最新の最先端技術を駆使した軽くて丈夫な本革のようなダイニーマ®ボンデッドレザーを提供しました。

「日本のこのような老舗鞄メーカーの記念モデルにダイニーマ®が選ばれたことを大変誇りに思います。「ダイニーマ®はスチールの15倍の強度でありながら、水に浮くほど軽い素材です。ダイニーマ®本来の特性をもってすれば、当社は先駆者や最先端のブランドと協力して、機能性を追求するアパレル、フットウェア、アクセサリー向けのために、既存のものより強くて軽く、耐久性があり、快適な生地や素材を簡単に作り出すことができます。」と語るのは、Consumer Professional Protection担当のグローバルビジネスディレクター、Marcio Maniqueです。

ECCO Leather社は、なめし革のイノベーターとして知られており、ダイニーマ®と「プレミアムレザーの豊かでオーガニックな特性を融合したレザー素材を共同開発する」という論理的な選択をするに至りました。

ECCO Leather社CEOのPanos Mytarosは「我が社は、高品質の牛革が本来持っている独特の品質を実現するさいに我が社独自の基準を妥協することなく、ダイニーマ®ファブリックの持つ非常に破れにくい強度と優れた軽量性を利用したいと考えていました。」と述べています。 

ダイニーマ®ボンデッドレザーの秘密は、なめし処理の前段階とボンディング、そして、その後の慎重な中間および最終なめし処理からなる多段階の開発シーケンスにあります。最初の課題は、薄皮を剥いだ高級牛皮の全面に沿ってダイニーマ®を効果的にボンディングする方法を開発することでした。このボンディングプロセスでは、二次および最終段階の数多くのなめし工程に耐えられるだけの十分な結合性が維持される必要があります。  この結合性があって初めて、ECCO Leather社はミリング、タンブリング、トグル、および仕上げの段階を経て素材に磨きをかけ、革本来の特性を引き出すことができます。

こうして誕生したのが、独特のダイニーマ®ファブリック構造と革本来のシボ模様が融合した、上質で自然な表情の表面を持つユニークな革です。ECCO Leather社のダイニーマ®ボンデッドレザーはダイニーマ®ファブリックに期待される性能を備えており、引張強度および同等の革の品質をわずかな重量で実現しています。また最終素材は、高機能性ベースの用途向けでありながらも、独特のさわり心地と見た目の特性を備えており、ファッションの分野において予想外の表現力をもたらしています。「ECCO Leather社のダイニーマ®ボンドレザーは、無限の可能性を切り開く新次元の素材です。」とManiqueは述べています。

吉田カバンのHiroyuki Okada氏は「85周年を迎えたPORTER Freestyleシリーズのモデルにおいて、ECCO Leather社とアビエント社とのコラボレーションが実現したことを大変嬉しく思います。ダイニーマ®ボンドレザーは、ハイエンドで高級感に溢れた本革のような表情のある、超軽量で抜群の性能を備えた未来の素材です。私たちの仕事に素晴らしいものを与えてくれる本当に新しいイノベーションです。」とコメントしています。

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