メジャーリーグ(MLB)の球団は、ファンを守るために固有の課題に直面しています。
バッターはすばらしい力でボールを打ち、時速100マイルを超える速度でボールを空中に飛ばします。一方、ファンはなるべくフィールドの近くで選手の動きを楽しみたいと考えています。
スタンドでフライをキャッチするのは心躍る経験ではありますが、ボールが飛ぶ速度を考えると重傷につながる可能性があります。このリスクは、多くの人が考えるよりも大きいのです。 毎年、1,750人ほどのファンがMLBの試合でファウルボールにより負傷しています。3試合ごとに2人程度が負傷する計算になります。
MLB球団が2020年のシーズンに備える中、アビエントのおかげで、より多くの野球ファンを守ることができます。
ウルトラ クロス ネット – ネット・システムズ社が黒いダイニーマ® ファイバーを使用して製造しているこのネットは2016年に導入されてから、すでに全米各地30ヶ所のメジャーリーグ(MLB)球場に設置されています。
ワシントン・ナショナルズもこのリストに加わる予定で、次のシーズン前に保護ネットを拡張する計画を発表しています。
ワシントン・ナショナルズの所有者兼副会長であるマーク・D・ラーナー氏は、 「他の球場でバットやボールによって負傷し、フィールドを去る複数のファン」 を見かけた後、措置を講じることにしたと述べています。さらに「ナショナルズ・パークでネットを拡張することにより、ファンをさらに保護することができる」と言います。ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、シカゴ・カブスを含む複数のMLB球団も、トレーニング施設でのネット改装を約束しています。
MLBコミッショナーオフィスは、ファンを完全に保護するため、球団がすべての球場でネットを強化するか、バリアを追加するよう推奨していました。
問題となったのは、フィールドの眺めを遮ることなく観客を負傷から十分に保護できる製品を見つけることでした。フィールドがよく見えることは、最高レベルの試合で観客がスリルあふれる体験をする上で重要なのです。それを考慮に入れた末に完璧な選択肢となったのが、ダイニーマ® でした。
ダイニーマ® ファイバーは強度が優れているため、ネット・システムズ社は極めて薄い構成でウルトラ クロス ネットを製造することができます。そして、より薄く、ほとんど目に見えないネットが誕生しました。黒いダイニーマ® ファイバーは従来の白いベース素材に比べて、フィールドの緑色のネットのコーティングをよりよく保持できるので、フィールドでの動きがよく見えるようになります。
また、ウルトラ クロス ネットは、結ぶのではなく編むことによって形成されます。第三者の検査手順によると、結び目は編み目よりも厚いため、スタジアムのネットで最も一般的な失敗のひとつになります。他のシステムの中には、ねじったファイバーを結び目にしているものもありますが、これも厚く、視界の邪魔になります。
このような要素を組み合わせたおかげで、ダイニーマ® を使用したウルトラ クロス ネットはほとんど目に見えないものの、フライボールからファンを守るには十分な強度を備えています。
毎年、3000万人の作業員と、700万人のMLBファンが、ダイニーマ® ファイバーを使用した製品によって保護されています。
私たちはこれをさらに追及し、現在と将来において引き続きサステナビリティを拡充するソリューションにより、人々、そして人々が暮らす環境を守るコミットメントを強化したいと考えています。
弊社のソリューションはすでに米国の救急サービス業界では大きな違いを生み出しており、アビエントは百万人以上のファーストレスポンダーを守っています。一方、ダイニーマ® を使用した手袋は米国の切創保護で新たな標準となりつつあります。米国では毎年、9万5000人以上が手に切創、裂傷、刺し傷を負っています。
これらは、世界最強の繊維の安全性能を活用している多くの産業の2例です。継続的な教育・開発活動を通して、私たちはさらに数百万人の生活に大きな違いを生み出せると考えています。