米国のファーストレスポンダーにとって、職務中に直面する脅威は変化しています。日常的な緊急呼出への対応時に発生する問題から銃撃事件にいたるまで、その内容を問わずファーストレスポンダーが直面する脅威は本物です。 実際のところ、Armor NOWで最近行われた調査では、ファーストレスポンダーは銃撃事件では驚くほど攻撃されやすいことが判明しました。消防救助隊員の約70%、警察官および救急医療(EMS)隊員の83%が自ら銃撃事件に対応したか、それに関わった同僚または友人を知っていると回答しています。

FBIによると、2016年から2017年だけでも米国では50件の銃撃事件が発生しており、13人の警官が死亡し、20人が負傷しています。一方、14件では犯人と警察の間で撃ち合いになっています。2018年には、さらに16州で27件の大規模銃撃事件があり、そのうち9件で撃ち合いになりました。 

銃撃事件が増える中、ファーストレスポンダーは新たな手法を採用せざるをえなくなっています。 たとえば、救援タスクフォースモデルでは、多数の犠牲者が出た事件で、現場の安全を確保する前に指定された「ウォーム」ゾーンで救命措置を開始します。このようなモデルはより多くの人を救うために作られたものですが、ファーストレスポンダーのリスクは高まり、間接的に危険にさらされます。

また、ファーストレスポンダーが職務中、患者や傍観者から直接的な暴力を受けることが増えています。死者の出ていない労働災害の平均値は100人のフルタイムEMS隊員当たり34.6で、あらゆる職業の全国平均5.8よりもはるかに高くなっています。

ダイニーマ®を使用した防護具

このように毎日、様々な脅威に直面するファーストレスポンダーは、適切な防護ソリューションを装着する必要があります。軽量のバリスティック素材は、職務中に快適さと柔軟性を提供する上で重要です。

ダイニーマ® マテリアル(素材)は、軟性および硬性のボディアーマー用途向けに市販されている製品の中では最も軽量のソリューションです。 ニューヨーク市警(NYPD)など全国の警察署が防弾ベスト向け にこの素材を選択しています。 

armor made with dyneema

教育と保護の必要性

アビエントはEMSの状況に驚き、私たちを守っている人たちを保護すべく措置を講じることにしました。 

2017年にはArmor NOWが始まりました。これはファーストレスポンダーが職務中に直面する新たな脅威への認識を高めることを目的とした教育キャンペーンです。 

教育ツール、トレーニングのリソース、救命ギアを提供することにより、あらゆるファーストレスポンダーが「起きるかもしれない」ではなく「起きる可能性が高い」事態に備えるよう支援できるのではないかとアビエントは考えています。 

防護具はファーストレスポンダーには必須ですが、多くの組織はこれを特別視しておらず、重要な職務を妨げることなく保護性能を発揮できるオプションがあることを認識していない可能性があります。 

Armor NOWでは、人命を尊重し、悲劇的な事件が発生した場合にファーストレスポンダーが対応できるよう支援することを目的としています。保護は、脅威に関する教育と、利用できる様々なタイプの防護ソリューションから始まります。 

このプログラムでは、組織が教育に基づく決定を行う上で役立つ重要な情報を提供しています。さらに、技術開発や、守る側の人々の声を拡散できるリソースを使って解決できる問題を識別すべく、会話を促すことができます。